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第14回「子育てに役立つ心理学」開催レポート

2014年11月9日「子育てに役立つ心理学」開催しました。
以下、内容や感想です。
アンケート結果も掲載しています。


                       ゆずり葉スタッフ   上田恵子
14回子育て支援セミナーは美浜公民館主催事業として行われた。

「子育てに役立つ心理学」〜思春期の理解と対応〜と題して、講師の後藤弘美氏が家族療法の視点から講義をし、事例に沿った説明と質疑応答を行った。

        当日の様子

@思春期とは?

 ・思春期とは年齢で言うと概ね10歳(小4)〜17歳(高3)まで。この時期は第2次性徴期と呼ばれ、身体の変化と共に脳も大きく変化をする。脳の中で男性ホルモン、女性ホルモンが多く分泌されるため、バランスが崩れ、情緒的にも不安定になる。同時に自我形成と親離れをするのもこの時期で、他人の目が気になったり、大人社会に対する矛盾と不信に悩みながら、自立と依存の間でかなり揺れ動く。

 ・思春期の子どもの反抗は、親から見たら反発しているように見えるが、実は子どもは自我を作っているだけなのである。親から入ってきた思考行動の基準をもとにさまざまな葛藤を繰り返すうちに、親の考えとは違う自分だけの考えを持ち、自分らしさをみつけて自我形成をし、大人になっていく。

A子どものストレッサ―

 ・中1ギャップといわれるように、勉強、部活、塾、習い事など、子どもたちは毎日時間に追われ、忙しい生活を送っている。また学校生活でははぶられたり、からかわれたり、友だち関係にいつもハラハラして気を遣う。家に帰ってもLINEで友だちとつながっているので気の休まる時がなく、ストレスフルの状態でいることが多い。

B親としての子どもへの関わり方

 ・「システムズ・アプローチ」とは、子どもの起こす問題行動を、家族の関係性の中で起こっているひとつの症状として捉える。そして家族をひとつのシステムとして見たときに、どうやってその問題を改善していくのかを考える。個人の考えや行動を変えることで悪循環を断ち切り、家族システムが円環的に変わる。それが結果的に問題行動を減らすことになるというアプローチ法である。

 ・具体的な関わりの方法としては、まずは子どもの話にじっくり耳を傾けること。許容せず受容すること。すると心的エネルギーがアップする。待ってから対峙すること。家族会議を開いて家族ルールを作る。その枠のある自由の中にいると子どもは安定してくる。そして家族それぞれの役割を果たすことで、親は親の位置、子どもは子どもの位置に戻し、家族のパワー関係を正す。

C質疑応答

・休憩時間中に、参加者が質問したいことをホワイトボードに記入した。8つほど質問が上がり、講師がひとつずつ丁寧に回答した。質問は、毎朝起こすのが大変。感情的に波があり、ルールも守らず、暴れて手に負えない。叱るとパニックになる。スキンシップを求めたがり困る。子どものイライラに親が巻き込まれないためには?子どもにスマホを持たせないのはストレスになるか? など・・・。

感 想

 今回はゆずり葉として初めて美浜公民館主催事業というかたちで開催し、52名の方にご参加いただきました。周知の幅も広がったため初めて参加された方も多く、会場は後ろまでぎっしり埋まりました。親にとって子育ては初めての経験で、わからないことだらけ。まして思春期ともなると、子どもが何を考えているのかわからなくなり、日々揺れ動く子どもの言動に振り回され、親もフラフラ・・悩みも多くなると思います。今日のセミナーでは、思春期の子どもの心理を詳しく分析し、理解を深めることができました。また家族療法の視点から子どもへの関わり方を具体的に学び、今それぞれのご家庭で起きている問題について捉え方が変わり、さっそく取り組めるようなヒントをたくさん持ち帰られたのではないかと思います。次回の認知行動療法のセミナーもどうぞお楽しみに・・・。

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

                              

感想                    ゆずり葉スタッフ   堀田美也子

人は、思春期になった頃に自我をつくる。その頃までに親から入り込んできた価値観をもとにして、自分らしい価値観を再構築させてオリジナルの自我をつくるらしい。

私は中学生の頃、バスケ部でした。休日もなく、朝から晩まで毎日くたくたになるまで練習していました。バスケが嫌になってもやめられず、やらされている感が強かったな…。ゆとりの時間が欲しかったです。

思春期の頃は、自我を形成する大事な時期。

部活を一生懸命やるのもよいけど、そうじゃなくても全然いいよ(^^)v  そんな母さんでいたいです。

 

アンケート集計結果 回収51

回答者内訳  母 41名、父 3名、支援者 1名、不明 6名  計 51
       (小学生を持つ親 33名、中学生を持つ親 22名、高校生以上を持つ親 4名、・・・重複あり)

1.本日の講座に参加していかがでしたか?
  参加してよかった      42

  リラックスして参加できた  13
  少し緊張した         3 

2.
 本日の内容は参考になりましたか?また、わかりやすかったでしょうか?
  とても参考になった    42
  少し参考になった             5
  あまり参考にならなかった    0

  とてもわかりやすかった     17
  あまりわからなかった       0

3. 今後参加してみたいものがありましたらご記入ください。(複数回答)
  子育て心理講座         40
  ワークショップ(参加型勉強会) 17
  ゆずり葉のカウンセリング    15
  グループカウンセリング      9
  不登校の親の会☆Wish      5
  講演会・シンポジウム      15 

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